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斉藤由貴、35年経っても「やっぱり卒業はいい曲」嫌だったアイドル時代デビュー曲
女優の斉藤由貴が、デビュー記念日の21日に歌手デビュー35周年記念セルフカバーアルバム「水響曲」を発売する。1985年のデビュー曲「卒業」などで編曲を手がけた武部聡志氏がサウンドプロデュースを担当。同曲など全10曲がリアレンジ収録される。斉藤がインタビューに応じ、今作や音楽活動の思いを語った。
透明感のある歌声は色あせない。当時と変わらない原曲キーでのレコーディングに、斉藤は「キーを下げると、歌の世界観そのものが変わってしまう。昔に比べれば、高音域は苦しくなっているけど、原曲で歌えているのはうれしいですね」と笑みがこぼれた。
「包み隠さず、ありのままの斉藤由貴を届ける」がテーマ。余計な枝葉をそぎ落とし、必要な楽器だけを使ったシンプルなアレンジに。歌声の修正もあえてかけなかった。「オリジナル音源に比べたら(音程が)少し揺れていて、欠点も見えるボーカルだと思う。それでも成立するのは武部さんのアレンジ、音の運びが完璧だから。私というボーカルを乗せた船が堅牢(けんろう)だからですよ。武部さんいわく、私の歌唱は『究極の不安定。危うさに魅力があるんだ』と。褒め言葉として言って下さるんですが、ありがたいですね」
昨年10月に「卒業」(作詞・松本隆氏)を作曲した筒美京平さんの訃報に接した。「松本さんの詞が素晴らしいし、筒美さんの独特な美しいメロディーがあるからこその世界観かなと思います。この曲をデビューにもらえたのは私にとって宝物です。やっぱり『卒業』っていい曲ですよね」
https://www.youtube.com/watch?v=CCTf7w4oSuM


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