アーティストを応援するには「CD」を買うべきか?「広告付きストリーミング配信」の問題点
「大好きなアーティストを応援したい」。そう思ったとき、かつてであれば迷わずCDショップへ走り、新譜を予約し、発売日にはCDを手に入れるのが正解でした。
しかし、サブスクリプション(定額制音楽配信)が全盛となった今、音楽を楽しみ、そして収益をアーティストに還元する手段は急激に複雑化しています。
これまで、YouTubeでの再生回数に代表される「広告付きストリーミング配信」はチャートにおいて一定の影響力を持っていました。たとえば米ビルボードやビルボードジャパンはCDの売り上げ枚数やダウンロード数、ストリーミング再生回数を集計し、非公開のアルゴリズムに基づいて集計し、チャートを公開しています。
このアルゴリズムに近年、大きな変化が現れているのです。米ビルボードは、チャートの設計において「所有(CD購入やダウンロード)」と「接触(ストリーミング)」のバランスを模索し続けてきましたが、最近になり、「広告付きストリーミング配信(無料聴取)」のポイント比重を引き下げる措置を取っています。
2025年12月17日 YouTubeは、米ビルボードの音楽チャートに対する再生データの提供を終了することを発表。今後はYouTubeの公式MVの再生回数をいくら回しても、ビルボードチャート算出にまったく影響がなくなってしまう可能性があります。では、ストリーミングで勝てないなら、原点回帰で「CDを買えばいい」のでしょうか?
CDは90年代や00年代のような利益構造は崩れているものの、単価が高く、なおかつチャートでのブースト効果があることも事実です。そのためアーティストを応援するには「CDを買う」のも有効です。
しかし2025年の今、音楽ビジネスは「録音物を売る」ビジネスから、「体験とブランドを売る」ビジネスへと完全にシフトしたのも、また事実です。
「お金を払って聴く1回と、無料で流れてくる1回の価値を同等に扱うべきではない」というのは実は議論の枝葉に過ぎず、そもそも音楽ビジネスが「体験とブランドを売るもの」であるなら、録音物はプロモーションツール以上でも以下でもなく、かつてほどの価値を持たなくなっているのではないでしょうか。
面白い記事なので、アイドルオタ関係なく少なくとも音楽好きな人は一度は読んだ方がいいかと思います。https://t.co/3muZ7trQDq
— Mas (@itsuNogi) December 27, 2025
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ba3e416a30eb0ea2291f7d2a7319fa237232a19



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