ハロプロアイドルはなぜ潔く引退するか 有名大学通うメンバーも、背景にキャリアサポート
元Berryz工房の徳永千奈美(28)が、2月末をもって芸能界を引退した。海外留学の経験を活かし、今春から「英語を使ったお仕事」に就くという。さらに3月3日、同じくBerryz工房の元メンバーである清水佐紀(29)が一般男性と結婚し、11月末をもって専属マネジメント契約を終了するとともに芸能界を引退することも発表された。
近年でも、ハロー!プロジェクトでは、アンジュルム中西香菜(23)、カントリー・ガールズ山木梨沙(23)といったアイドルたちが芸能界引退を選んだ(ともに2019年12月)。また、過去にさかのぼると、2017年6月、人気絶頂にあった元Berryz工房の「ももち」こと嗣永桃子(29)が「『幼児教育』の道に進みたい」と芸能界を引退したことは多くのアイドルファンに衝撃を与えた。それより前の2016年5月、ぽっちゃりキャラの「ズッキ」こと鈴木香音(22)が「福祉に関わるお仕事をしたい」と引退した時も、同様に驚きを持って受け止められた。
アイドル業界では老舗ブランドであるハロー!プロジェクト所属の座を勝ち取り、日本武道館などの大舞台を経験した人気アイドルたちが、こうも潔く引退を決断することに驚かされる。特にハロー!プロジェクトでは、未成年のうちに芸能界デビューする例がほとんどだ。幼い頃から慣れ親しんだ業界を去り、全く新しい世界に身を置く不安はかなりのものではないのか。
しかし、この「芸能界の外=全く新しい世界」という認識自体がもう古いもののようだ。なぜなら、ハロー!プロジェクトのマネジメントは変化してきていると言えるからだ。ハロプロの20年来のファンであるコンテンツプランナーで編集者の小沢あや氏は語る。
「2010年代以降、ハロー!プロジェクトの人気グループにも、アイドル活動をしながら大学受験・進学をするメンバーが多数出てきました。
Berryz工房、そしてカントリー・ガールズを牽引した嗣永桃子さんは大学で教職課程を修了。その後、実際に“子どもの教育に携わる仕事につきたい”という理由で芸能界をスパッと引退していきました。鈴木愛理さん(26。元℃-ute)もアイドル活動をまっとうしながら慶應義塾大学環境情報学部を卒業しましたし、ハロプロ全体のリーダーも務めた和田彩花さん(26。元アンジュルム)は、美術史を学ぶために大学院まで進み、実際にアートやカルチャー領域のお仕事をしっかりと掴んでいらっしゃいます」(小沢氏)
小沢氏が続ける。
「みなさん、各グループを牽引した大人気メンバーです。学業のために稼働時間に多少の制約ができたとしても、アイドルとしてのマイナスにはならないことが立証されたことで、さらに空気が変わっていったのかもしれません。先日、現役大学生で21才の野中美希さん(モーニング娘。’21)と平井美葉(21。BEYOOOOONDS)さんにアイドル活動と学業との両立についてお話を伺う機会がありましたが、スケジュールなども事務所の方がかなり親身に相談にのってくれるらしく、とても感謝していました。大学進学に限らず、本人の人生選択を事務所が後押しできる背景には、モーニング娘。から始まったハロー!プロジェクトには、卒業がつきものであり、人材流動性が高いことも関係しているのではないでしょうか。ファンとしてはもちろん、元気な姿が見られなくなるのは寂しいですが、選択を尊敬しています。在籍中から芸能界以外の世界に視野を広げる機会もあるからこそ、ネクストキャリアが多様化したのかもしれないですね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a04ddc7cc8048ee4fc7a578a08ac6c2777010514?page=2
コメント
高木…
主にモー娘。の初期・中期メンバーがアイドル活動全ブリで
引退・脱退後失敗するヤツ多く出して運営も評判落としたから
学業やセカンドキャリアも視野に入れる方針に変えた感じでしょ