ZARDデビュー30周年、坂井泉水さん逝去から14年、お蔵入りカットと撮影秘話を初公開
「坂井(泉水)さんは好奇心の強い方でしたから“面白いですね”と喜んでくれたと思います」
こう語るのは、1991年のZARDデビュー当時からCDジャケット、アートディレクションやデザインを担当するアートディレクターの鈴木謙一さん。
2007年5月27日に亡くなったZARD・坂井泉水さん(享年40)を撮影し、倉庫に保管されている10数万枚から厳選した未公開写真10点を含む50点などを収録したコレクションBOXは、30センチ四方LP盤サイズの特大フォトカードが特徴だ。
「やったことがない大きなアナログ盤サイズの写真を集めたものに、長戸大幸プロデューサーが共感し、好奇心の強かった坂井さんも喜ぶのではと企画が実現しました」
ZARDのCDジャケットやアーティスト写真といえば横顔、目線なし、伏し目のショットをイメージするが、コレクションには撮影当時は公開NGだったカットも収められている。
「ニューヨークのカメラマン、スタイリスト、ヘアメイクのチームにお願いしたのですが、撮影現場ではZARDのイメージと違うのではとハラハラしていました。でも本人は新しいチャレンジにノリノリでとても楽しんでいましたね」
ストレートヘアや縛った髪がトレードマークの坂井さんだが、髪の毛を巻いている珍しいショットもある。
「どちらも当時はイメージと違うということでお蔵入りになっていたカットです。今改めて見直すと新鮮で別な側面の坂井泉水の輝きが見られると思います」
写真の多くは、坂井さんがカメラを意識しない撮り方をした。
「レコーディングスタジオなどでのスナップ写真、スチールやPV撮影のメイキングで撮ったときのカメラを意識していない写真に坂井さんらしさが出ていたと思います」
当初、坂井さんには試行錯誤があったと振り返る。
「デビュー当初のころはヘアメイクやスタイリストがついていましたが、本人がZARDのイメージを昇華させてからは衣装を自分で用意し、ヘアメイクもすべて自分でされていました」
30周年の節目に改めて思うことは?
「長い期間、ZARDに対して多くのファンの方々が応援してくださっていることにスタッフとして感謝の気持ちでいっぱいです。そして楽曲や坂井さんの詞、イメージが世代を超えて受け入れられていることがとてもうれしいです。衣装や髪型など冒険したいと思った時期が本人にはあったかもしれませんが、シンプルなスタイルが結果的に普遍的な色褪せないビジュアルにつながっていると感じています」
コメント
ブランキーサブスクまだなのか…
バースデーはサブスクどころかYouTubeで普通に公開してるのに。