globeは何が凄かったのか 小室哲哉が見出したKEIKOの歌声
小室哲哉(62才)とglobeのKEIKO(48才)の離婚が成立したことが、事務所から発表された。
18年以上にわたる結婚生活にピリオド──その報に接し、2人がかつて紡ぎ出した音楽に改めて想いを馳せる人は多い。
「今から20年以上前、JR SKI SKIのキャンペーンCMソングとしてDEPARTURESを初めて聴いた時は衝撃でした。カップル役の竹野内豊と江角マキコが東京から新幹線に乗ってスキー場に行く……日常から非日常に向かう感じをglobeの曲がかき立てる感じがして、興奮したのを覚えています」(40代男性)
「学生だった1990年代後半頃はバイト終わりにカラオケに行きまくっていました。TRF、安室奈美恵、華原朋美、globeなどのTKサウンドが全盛期で、行けば必ず歌っていた。globe を聴くと、その頃あったいろんなことが思い出されて懐かしい」(40代女性)
1990年代日本の音楽シーンを席巻した、小室哲哉が生み出した楽曲の数々。チャート上位を独占し、街中で耳にしない日はないほどだった。なかでも小室本人がメンバーに加わり、後に妻となるKEIKOをボーカルに迎えたglobeの人気は絶大だった。
小室、KEIKO、そしてラップ担当のマーク・パンサーからなるglobeがデビューしたのは、1995年8月のこと。ドラマ主題歌に採用されたデビューシングル「Feel Like dance」はオリコン最高3位、ミリオン目前の90万枚以上を売り上げた。翌月にはセカンドシングル「Joy to the love (globe)」がトヨタ自動車のCMに採用されヒット。初のオリコン1位も獲得した。
前述の「DEPARTURES」は1996年1月発売の4枚目シングルにあたり、売上230万枚超でglobe最大のヒットソングとなった。その後発売されたファーストアルバム『globe』は売上400万枚超でその年の日本レコード大賞アルバム大賞を受賞。オリコン歴代アルバムランキング第7位という輝かしい記録を残した。その後も快進撃は続き、1998年9月発売の13枚目シングル「wanna Be A Dreammaker」では日本レコード大賞・大賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも3回出場し、その人気は不動のものとなった。
globeがこれほどまでにリスナーから厚い支持を得た理由はいくつも考えられるが、オーディションで見出された新人・KEIKOの存在を抜きにしては語れないだろう。大分県臼杵市の老舗料亭に生まれたKEIKOがglobeのボーカルとして大成するストーリーも含め、注目の的となった。
なにより、低音から高音まで綺麗に響かせることができるその歌声は、小室本人が惚れ込むほどだったという。2011年にKEIKOが病に倒れたあとは活動が休止となっていたが、デビュー20周年を迎えた2015~2016年にはリプロダクトアルバムの発売や記念イベントを相次いで開催。2018年に一時引退した小室哲哉も昨年には復帰し、globeの「これから」にも注目が集まっていた。
そうした中での離婚発表。ファンならずとも、一抹の寂しさを感じる人は多いはずだ。
https://www.news-postseven.com/archives/20210226_1639029.html?DETAIL
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