なぜ日本でだけCDが売れ続けるのか? ガラパゴス化の恩恵と限界
コロナ禍で最も大きなダメージを受けている業界の一つがエンターテインメント業界だ。また、日本はエンターテイメントの分野でも”ガラパゴス化”してしまっているという。原宿から世界へカルチャーを発信し続けるアソビシステムの創業社長・中川悠介氏に、これからのエンターテインメントのあるべき姿を聞く。
オンラインやバーチャルの環境の普及によって広がる可能性の一つは、世界への進出です。日本独特のガラパゴス化の傾向は、エンターテインメント業界にもあります。例えば、音楽のダウンロード販売が一般的になっても、CDを買う人がいます。ガラパゴス化したのは、国内市場が大きく、十分な内需があったからです。しかし、コロナ禍によって国内市場は一気に縮小しました。アフターコロナを見据えても、人口減少によって、国内市場は以前よりも小さくなっていきます。
そうなると、海外に打って出なければなりません。今後はYouTubeやSpotifyなどでの音楽配信により注力し、グローバルな発信が加速するでしょう。競争の激しい世界市場でも、日本のコンテンツは戦える力を十分に備えていると、私は考えています。
エンターテインメントに限らず、日本人の表現には、細部のニュアンスに至るまで作り込んだ魅力があります。自動車や家電もそうですし、アニメもそうです。これらが海外で成功した例があるのですから、クリエイティビティと繊細さが世界に通じる日本の強みであることは確かです。海外で活躍している日本人の美容師やネイリストも数多くいます。音楽やファッション、MVなどのアートワークにおいても、繊細さは日本のオリジナリティを示す重要なファクターになるでしょう。
社会的な視点、特にSDGsの意識を持つことも、ますます求められます。これは、単に世界的な潮流に追随するという話ではありません。タレントやアーティストなどの表現者たちは強い影響力を持っています。その一人ひとりが高い意識を持って発信していくことには、大きな社会的意義があります。
日本人は概して社会問題に関心が薄く、海外で起こっている紛争や人権侵害、地球を危機にさらしている環境問題についても、どこか他人事のように捉えています。芸能人が政治的な発言をするとネガティブな反応が起こるのも、その表れの一つでしょう。しかし、コロナ禍では、すべての人が例外なく危機にさらされました。国や地域の違いを超え、同じ不安を共有している今の状況は、日本人が社会への無関心から脱却する大きなきっかけとなるでしょう。その原動力として、エンターテインメント業界も大いに寄与できると考えています。
なぜ日本でだけCDが売れ続けるのか? ガラパゴス化の恩恵と限界 中川悠介(アソビシステム社長) https://t.co/iz8kDIUP4X pic.twitter.com/Na5i1bnNLB
— PHPオンライン衆知 (@PHP_shuchi) July 14, 2021
コメント
あれ?アメリカのミュージシャンもcd買えってキレてなかった?
日本の限定版は海外版より収録曲が多くて 敢えて日本版を買う海外のファンとか昔は居たけど 今は無いか
広告の音勝手に出すのやめろ
CDが売れているのはアイドルとクラシックだろ。
タワーレコード新宿店が何年も前にそんな風にフロアを変えただろ。
アイドルは握手券商法とバリエーション違いで複数枚かわせてるから。
クラシックは音質的にCDが有利だから。
あと、中古店だとCDが売れなくなってレコードが売れるようになってきているんだよ。
プログレとかは、ダウンロードよりもCDを買った方が良いと思っている。
Snow Manバカ売れ(笑)