【特集】業界最注目のシンガーソングライターTOMOO|「TWO MOON」制作秘話とその素顔に迫る
幼少期にピアノを始め、10代からシンガーソングライターとして活動するTOMOO。2021年8月にリリースした「Ginger」はOfficial髭男dismの藤原聡をはじめとする多くのトップアーティストからも絶賛され、2022年にはメジャーデビューを果たした今最も注目されているアーティストの一人です。
その愛らしいルックスから放たれる美しいアルトボイスと声色豊かな表現力でファンを虜にする彼女が、2023年9月27日(水)に待望のメジャー1stアルバム「TWO MOON」をリリース 。今回はアルバム制作の知られざる裏側と彼女の素顔に迫るべく、インタビューを実施しました。
──では、今回のアルバムに込めた想いがあればお伺いできますでしょうか。
TOMOO:今まで順々に一つずつ、「今これだ!」って感じで出してきたシングルが半分以上を占めていて、それにプラスしてライブでは披露しているもののまだ音源化できてなかった曲と、最新の自分がリアルに反映されている書き下ろし曲をまとめての13曲という今回のアルバムです。
古い曲も新しい曲もあるけれど、どれも共通しているのが「本当のことを見たがってる気持ち」なのかなと。時に大人になってしまったみたいな視点もあれば、すごく無邪気な視点もあったりなんですけど、本当の姿とか本当の心とか、本当を追求してるような想いが共通してるなって、あとから俯瞰で思ったんですよね。
──一番古い曲と一番新しい曲で、作詞や作曲など楽曲制作におけるご自身の変化を感じるところってあったりしますか?
TOMOO:楽曲として出来上がった順で、一番古いのが「夢はさめても」で、一番新しいのが「Super Ball」です。「夢はさめても」を書いた時は10代だったんですけど、なんかその時自分の中で歌謡曲ブームがきてて。言葉数は少く聴く人にゆだねる部分が大きいというか、そういうダイナミックさというか。「夢はさめても」は、昔のポップスっぽさを意識して書いたんですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=sCVVNmPQuyY
https://www.youtube.com/watch?v=SzguJI6S9V4
──具体的に影響を受けた楽曲っておありだったりしますか?「この楽曲が特に好きでよく聴いていて、インスパイアを受けた」とか、今のTOMOOさんを形作っている楽曲というものがあれば。
TOMOO:そうですね。たとえばブラックミュージックみたく、ちょっとリズミカルで、かつ華やかで鮮やかで、だけど切ない…みたいな要素を書きたくなって「HONEY BOY」や「Cinderella」が生まれたとか、「らしくもなくたっていいでしょう」とかが書けた時期は、プリンスの「I Wanna Be Your Lover」と「Do Me, Baby」をよく聴いてて。
あとは、岡村靖幸さんの「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「カルアミルク」もめちゃめちゃ好きでよく聴いてました。それと、小沢健二さんの「back to back」とかにも影響を受けました。
あとは昔からマイケルジャクソンとかジャクソン5の曲も好きでしたけど、ここ数年ではVulfpeckにもめっちゃ影響されてて、こんな可愛らしくて切ない曲もう出会えないかもって「Animal Sprits」聴いた時は思って、その気持ちはすごく「Ginger」に反映してるなあって思ってますね。あ…永遠に続いちゃう笑。
https://www.youtube.com/watch?v=03oBr9fo5Mc
──では最後に、アルバムの聴きどころについてお話を伺えればと。
TOMOO:ポップスだし、まず言葉と声とか、メロディとかを聴いてもらうことになると思うんですけど、音作りへのこだわりがオケにも詰まってて、実際演奏している人達が本気で、熱を込めて弾いてくれた現場を覚えてるので、耳を澄ませて感じてもらえればなって思っています。1つひとつのフレーズにも実は意味があるんだと感じてもらえたら嬉しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=OJiip74IWf8
コメント
自分の曲なのに曲調と発声がいまいち合ってないのがいいのかな
おしゃれになりきらない感じで
今どきブラックミュージックなんて言ったら叩かれんで