洋楽離れ、円安、不況…逆風でも攻めるフジロック 今年の鍵は山下達郎&新世代アーティスト
日本最大級の野外音楽フェスティバル「フジロックフェスティバル」が7/25~27日の3日間、新潟県湯沢町で開催される。
初来日のアーティストFred again..(英)、VULFPECK(米)がメインステージのヘッドライナー(トリ)に抜擢され、山下達郎が初めて出演するなど、今年も話題に事欠かないフジロック。一方で、昨年は観客動員数が20年ぶりに10万人を下回るなど、様々な課題も抱えている。観客の年齢層の変化、円安などの経済状況によるブッキングへの影響などについて、フジロックを主催するスマッシュの代表・佐潟敏博氏に聞いた。
――コロナ禍以降、フジロックの現状をどう捉えていますか?
2023年はまだ影響があって、マスク着用のお客さんもいたんですが、昨年からは完全にもとに戻ったのかなと思っています。年齢層でいうと23年は少し下がったんですが、今年はおそらく平均41~42歳くらいかなと。
――やはり大人のオーディエンスが中心なんですね。
チケット代を考えても、若い人たちが簡単に来られるフェスではないのかもしれないですね。ただ、若いお客さんの数自体は増えているんですよ。「Under22」(16歳以上~満22歳以下)、「Under17」(16歳以上~満17才以下)のチケットも用意しているんですが、売れ行きも好調です。
――ここ数年は台湾、中国など中華圏からの来場者も増えているのでは?
2019年に比べると約2倍に増えていますね。アジア圏でのプロモーションにも力を入れていますし、日本のアーティストがアジア各国でライブを行うことで、「フジロックで日本のバンドを見たい」という人も増えている実感があります。
――経済状況の変化、特に円安の影響も大きいですよね。
円安はヤバいです。レッチリ、オアシスみたいに誰もが知っているアーティストを呼ぶのが難しくなっているのは事実だし、そこは苦労しているところですね。
――最近は「若者の洋楽離れ」が言われていますが、その影響についてはどう捉えていますか?
いろいろな要因があると思いますね。日本の若いバンドも、洋楽ではなくて日本のバンドを聴いて音楽を始めたという人たちが増えていますし、リスナーも国内のバンドに興味が向いているのかなと。ただ“洋楽離れ”についてはそこまで気にしてないんですよ。いろいろな音楽を紹介するのもフジロックの目的の一つだし、「このバンド、知らないでしょ? 聴いてみて」という意識もあるので。
――山下達郎さんの出演も話題です。チケットが取りづらいアーティストなので、フェスで初めて達郎さんのライブを観るオーディエンスも多そうですね。
そうですよね。達郎さんは以前からフジロックに合うだろうなと思っていて。年配の方からチケットの買い方、ホテルの取り方についての問い合わせもありますし、達郎さん目当てのお客さんもいらっしゃるのかなと。
――3日間通し券のチケット代は59000円(一般発売)。若い人に足を運んでもらうためには何が必要だと思いますか?
いつも思っているのは「とりあえず1回来てほしい」ということなんですよね。15歳以下を(保護者同伴に限り)無料にしているのも、次世代のフジロッカーを育てたいという思いがあるんです。
◥◣◥◣ LINE UP FOR EACH STAGE ◢◤◢◤
メイン4ステージ別ラインナップ発表!先日発表となった #フジロック の名物ステージに続き、
遂にメイン4ステージ別ラインナップの発表です❤️そして、ラッパー/ビートメイカーとして日本の音楽シーンに大きな影響を与えてきたJJJ。… pic.twitter.com/Q63KfRmPsd
— FUJI ROCK FESTIVAL (@fujirock_jp) June 6, 2025
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee0ef08d9c4b3cb792fa172064adb45e0d1a8a57?page=1
コメント