『おしゃれ番長』3億回再生の衝撃…平成のアイコン「オレンジレンジ」はなぜZ世代に刺さるのか?
いま、再び注目を集めているのが2000年代のアーティスト。その代表格となっているのがORANGE RANGEだ。7月に入って公開された『イケナイ太陽(令和ver.)』のMVは、1ヵ月で1300万再生を突破する大ヒットとなり、THE FIRST TAKEの出演も大いに注目を浴びている。
お笑いコンビ・マユリカが出演している『イケナイ太陽(令和ver.)』のMVには、『GTO』の名シーンやORANGE RANGEの『おしゃれ番長 feat.ソイソース』が使われていた『ポッキー』のCM、『ごくせん』を想起させるシーンもあれば、バラエティ番組『学校へ行こう!』内で中高生から人気を集めた企画『未成年の主張』の再現もある。
SNSでは「青春すぎる」「懐かしすぎて泣いた」など、平成に青春を過ごした世代を中心に反響を呼んでいる。一方で、TikTokではZ世代がこの楽曲を発見し、ダンスやカバーネタが拡散されている。
また、現代とは異なる楽曲の作り方も魅力的だ。今でこそサブスクやYouTubeで当たり前のようにアーティストの新曲をフルで視聴できるが、当時は新曲をリリースする際にテレビで流れる約15秒のCMで、いかに視聴者を惹きつけられるかが勝負だった。
それに加えて「着うた」全盛期でもあったため、どのアーティストもインパクトの強いサビを作る意識が高かった。そう考えると、キャッチーなサビが好まれるTikTokとの親和性が高いのも頷ける。
ORANGE RANGEの『おしゃれ番長 feat.ソイソース』はTikTokでなんと3億回も再生されたという。
サビのフレーズがそのままタイトルになっている曲が多いのも特徴。ORANGE RANGE『イケナイ太陽』然り、RIP SLYME『楽園ベイベー』然り、タイトルを聞いただけでサビを思い出せるし、どんな曲なのか容易に想像できる。
そうした時代を明るく照らすムード、サビのインパクト、曲のキャッチーさは平成アーティストたちならではの強みであり、再評価されているのも納得だ。
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