アマゾンの高音質配信 追加料金廃止で既存ユーザー歓喜 音質は「全然違う」「よくわからん」など評価分かれる
ネット通販や、コンテンツ配信サービスを手がけるアマゾンジャパン合同会社が発表した、高音質による音楽配信の「Amazon Music HD」の追加料金廃止が、ネット配信で音楽を楽しむユーザーの注目を集めている。
同社は9日、日本国内で音楽サブスクリプションサービスの「Amazon Music Unlimited」に加入している全ての対象の利用者に、追加料金なしでAmazon Music HDを提供すると発表。今回のアップグレードによって、アーティストが意図した音源から得られる深み、躍動感、感動のすべてを備えた音楽をストリーミングできるようになるとアピールする。
これまでは、Amazon Music Unlimitedの利用料金に加え、月額1000円の追加料金が必要だったが、これが無料となった。競合の有料音楽配信サービス「Apple Music」が6月から、ロスレス(無劣化)音源の楽曲7500万曲以上を追加料金なしで利用できるようにしており、この施策に対抗したものと見られる。
ツイッターでは、同サービスの既存ユーザーから、「Amazon Music派のワイ歓喜」「毎月1780円払ってたのが、780円になった…! ありがてえええ」「正直HDにしないと、PrimeやUnlimitedでは音質が死ぬほど悪かったから追加料金なしで使えるのは凄くいい」と、実質値下げを歓迎。
「価格競争を生んだApple Musicに感謝」など、アップルの施策がアマゾンへの刺激になったと見るツイ民が多く、「あとはSpotify、お前だけだ」と今年後半から高音質での配信を始めると予告している競合のスポティファイの動向に注目するつぶやきも見られた。
すでに配信は始まっており、「ベースの輪郭までクッキリ聴こえる」「高低幅が広がって、低音が心地よい」「音質を以前と比べたら音がクリアになってて全然違う!」「高いイヤホン使ってるわけでもないのにこんなに違うのか」など、明確な違いを感じたという反響があるかと思えば、「48kHz/24bitだと音質の違いよく分からない」「CDと聞き比べてみたけどよくわからん」との書き込みも。
音源のデータ量が大きくなるのも高音質配信の特徴で、「最高音質でライブラリ全曲ダウンロードしようとしたら容量不足になって草」「これはパケ死の予感」「外では使えないな 家のWi-Fiで試行錯誤中」など、スマートフォンなどの再生機器や通信環境について、これまでと同じようには使えないと気づかされたとのコメントも散見された。
また、よく聞く曲がまだ高音質版がリリースされていないとの指摘も少なくなく、「対応曲が少ないので今後に期待」との声も見受けられた。
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