「ガラパゴス音楽」とは呼ばせない …日本人アーティストに全米が夢中──BAND-MAID/新しい学校のリーダーズ/YOASOBI/藤井風/XG
日本の音楽産業は長いこと、アメリカに次いで世界第2位の規模を誇ってきた。しかし本国で大成功を収めた日本のミュージシャンがアメリカに進出しても、なかなか人気を獲得できずにいた。
アメリカ進出を目指すミュージシャンをサポートするシンク・サミット社のマーク・フリーザーCEOは「日本の音楽は、圧倒的多数が国内で消費するために作られてきた」と指摘する。
「一部の例外を除いて輸出志向ではない。それに日本市場は非常に大きいから、もしアーティストが海外進出を決断すれば、国内の売り上げに直接的な影響が及ぶ可能性がある」
実際、日本人アーティストのマネジメント事務所は、日本を離れれば大きな利益が失われると考えて、海外進出に及び腰になる傾向があった。だが、そんな状況に変化が訪れている。
今年7月3日には、日本最大のインディーズレーベルの1つであるポニーキャニオンがハリウッドで記者会見を開き、ロサンゼルスに本社を置くポニーキャニオンUSAの設立を発表した。なぜ今、新会社なのか。
「ここ数年、日本で音楽配信サービスが急速に普及し、世界の音楽市場においても非常に重要な役割を果たすようになった」と、ポニーキャニオンの吉村隆社長は言う。「配信サービスの普及により、日本の音楽が世界各国で認知されてきている。アメリカ市場での成功が実現する可能性も高まってきた」
アメリカでのアニメ人気も、アメリカ進出を目指す多くのアーティストを後押ししている。
新しい学校のリーダーズ、YOASOBI、BAND-MAIDといったアーティストは、いずれも人気アニメに楽曲を提供している。
「昨年はYOASOBIの『アイドル』と藤井風の『死ぬのがいいわ』が世界的にヒットした」と、ルミネイトのコシンスキーは言う。「この2曲がグローバルな成功を収めたのには、アニメとショート動画の力が大きい」
「アイドル」はテレビアニメ『【推しの子】』の主題歌。日本語の楽曲としては初めてビルボードのグローバルチャートでトップに輝いた。
昨年10月、米音楽誌ビルボードの表紙を飾るという快挙を成し遂げた7人組のガールズグループがXGだ。プロデュースを手がけたのは、日本の大手エンターテインメント企業であるエイベックス。同社も世界的な事業展開を目指し、18年にロサンゼルスに統括拠点を設置した。
主に英語と韓国語で活動するXGがブレイクしたきっかけは、YouTubeとTikTokで公開したサイファー動画だ。その独創性と高度なラップスキルが話題になり、この動画は爆発的に拡散された。
ハードロック、メロディックなポップス、R&B。今や多様な日本発の音楽がアメリカに浸透しつつある。
Jポップが国内でしか通用しないガラパゴス音楽と呼ばれたのは過去の話。日本のアーティストと音楽業界が世界に羽ばたく新時代は既に始まっている。
【世界に挑戦する日本のエンタメ】
「ガラパゴス音楽」とは呼ばせない …
日本人アーティストに全米が夢中──BAND-MAID/新しい学校のリーダーズ/YOASOBI/藤井風/XGby ロブ・シュワルツ(ライター、元ビルボード誌東京支局長) https://t.co/zqph5doukT
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) August 10, 2024
https://news.yahoo.co.jp/articles/8703d9e020b659c68f375a952949033b3fd09282
コメント
音楽ならガラパゴスでもよくね?この記事書いた記者センス無いな
初っ端の書き方からして日本の音楽が明確にアメリカの下であると断じるような感じで最後まで読めんかったわ。
日本の音楽が日本以外で通じないってのと日本が世界第二位の規模ってのが自分の中で上手く繋がらない。
逆に世界第一位のアメリカの音楽が日本の音楽の全てを牛耳ってるわけではないよね?
日本の音楽文化はカスラックがぶっ壊したんで、もう無理っすわ
コメントにコーチェラ~って書いてあるけど、サントリー社長がお抱えのグループが購入枠に出演しただけだからな。